制作者に聞いてみた -Stroll Green-

今回は「Stroll Green」「Stroll Green -Green Festival-」を運営していたヒサギ(TwitterID:@_soraniwa)さんと、以前”蛮族とお花と『Stroll Green』”という記事を寄稿していただいた、つくもしき(TwitterID:@TsukumoShiki)さんに集まっていただきました。

■もくじ

  • 自己紹介
  • 「ソラニワ」のコンセプト
  • 「ソラニワ」の由来~影響を受けたゲーム
  • 「ソラニワGF」のきっかけ~天候の導入
  • 課題~取り返しのつかない要素とチャット機能
  • 「ソラニワ」3期と次回作について

■自己紹介

--今日はよろしくおねがいします!まず初めにヒサギさんから自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか。

ヒサギ:ヒサギと申します。「Stroll Green(ソラニワ)」「Stroll Green -Green Festival-(ソラニワGF)」、遊んで頂きましてありがとうございました。

この名前は、秋という季節が好きなのでそこからとって「楸(ひさぎ)」としました。他の定期更新型ゲームや、その他プレイヤー名が出る各種ゲームを遊んでいるときは、別の名前で遊んでいます。

ゲーム全般が好きで、定期更新型ゲームの他、ボードゲームや音楽ゲーム、フリーゲーム、麻雀などなど、様々な形態やジャンルのゲームを嗜んでいます。
定期更新型ゲーム・AP制ゲームは、「つぶきゃら。」1期で創作界隈のタイムラインが賑わったところでの参入となりました。

--なるほど、植物がテーマのゲームを制作した方にふさわしい名前ですね。「ヒサギ」というのは漢字だったのですね。

ヒサギ:そうですね。このゲームを公開する際に、同じ名前にするか新しい名義にするかで迷っていたのですが、せっかくなので専用の名義として活動してみようかな、と考えました。

楸という植物は、実は具体的にどの植物を指しているという訳ではなく不明らしくて、なんとなくそれらしいかなと思いました。

--GMとしての新しい名義というわけですね。次につくもしきさんの自己紹介をお願いします。つくもしきさんには寄稿記事を執筆していただいており、「ソラニワ」の有識者としてお招きしました。

つくもしき:はい。ご紹介の通り「ソラニワ」に関する記事などを書かせていただいたつくもしきと申します。定期・AP制ゲームは「つぶきゃら。」2期からの参加で、参加歴5年程度の新参者になるんですかね。ソラニワ及びGFが好きすぎて、ただいま絶賛抜け殻です。よろしくお願いいたします。

--5年で新参者ですか……確かに、この定期・AP制ゲームの歴史は長いですからね。このインタビューでは、私からヒサギさんにいくつか質問と、つくもしきさんからもヒサギさんへの質問をしていただきたいと思っています。

■ソラニワのコンセプトについて

--まず初めに「ソラニワ」「ソラニワGF」のコンセプトについて教えてください。

ヒサギ:まず「ソラニワ」についてですが、「キャラクターの個性をより表現できる、新しい遊び方ができる定期更新型ゲーム」という位置付けでゲームを設計しました。

その中でも「タイプ」という、キャラクターの個性を表現するのに適した、能力値ともスキルとも職業とも異なる、新しいステータスを中心としてゲームを展開するようにしました。

「ソラニワ」のルールブックにおけるタイプの説明。なんと全部で16種類もある。

また、定期更新型ゲームという枠組みをできるだけ維持した上で、AP制ゲームなどに親しまれてきた方でも参加しやすいようなものにすることをコンセプトとしています。

一方「GF」ですが、こちらは毛色が異なり「違うコンテンツにも触ってみよう!と自然に手が伸びるように再設計するAP制ゲーム」という位置づけのコンセプトになります。

コンテンツはほとんど「ソラニワ」から変わっていないのですが、ゲームの展開の仕方などを変えたり新機能を追加したりして、別のゲームのように振る舞わせる感じにしてみました。

「ソラニワGF」での筆者のPCであるENo.388「暗がり」の魔女のプロフィール
名前の横にある称号という新しい要素や、獲得FPの表示、お気に入りに登録された数、
タイプや推し花など、ソラニワ特有のステータスも載っている

--AP制になったことで参入がとてもしやすくなったと個人的には思いますね! お祭りとしてとても良い雰囲気でした!

■ソラニワの由来~影響を受けたゲーム

──そういえば、なぜ「Stroll Green」が「ソラニワ」と呼ばれているんでしょうか?

ヒサギ:ありがとうございます。ゲームの愛称については、最初は何も考えてなくて、舞台設定としてストロールグリーンがある場所がソラニワなので、言いやすいのでソラニワと便宜的に呼んでいました。それをうっかり表でそう呼んでしまい、語呂が良かったのかそのまま定着してしまいました。

つくもしき:世界観と立地がわかりやすくていい略称だと思いました(小並感)

--なるほど、うっかりだったんですね。確かに、ソラニワという世界観の中のストロールグリーン。

ヒサギ:そうです。うっかりなんです。でも、言いやすいので気に入っています。

つくもしき:似た略称のゲーム(*1)もありますが言いやすいですもんね。それに因んでるわけじゃないですが、影響を受けた他タイトルのゲームとかあるんですか?

*1 AP制ゲーム「ソレナリの冒険録」のこと。

ヒサギ:「ソラニワ」を作るにあたって影響を受けた作品は多くあるのですが、その中でも大きく影響を受けた作品を紹介します。

まず、数年前開催されていたAP制ゲーム「Celestial Call(セレッシャルコール)」(*2)に一番多くの面で影響を受けています。ゲームそのものがとても楽しかったな、というのもありますし、昔細々と作って遊んでいたCGIゲームとシステム構造が近くてこれなら自分でも作れるかと思い、ゲームシステムの基礎として目標にしました。

*2 symalisさん制作、栗鼠ゲの一つで通称「天呼」「セレコ」等。2016年9月30日に終了した。

もう一つは、「Seven Seas」(*3)という、私が初めて完走することができた定期更新型ゲームです。こちらは、「ソラニワ」にもあるスキルをカスタマイズする機能の面で影響を受けた他、定期更新型ゲームというものの仕組み全体の参考にさせていただきました。

*3 ロキサさん制作、通称「七海」。2018年12月に終了した。
新作定期更新型ゲーム《Seven Seas》サイト仮公開-9月第2週登録開始

つくもしき:残念ながらどちらもプレイはしていませんでしたが、どちらも有名なタイトルですね。エッセンスを汲んで「ソラニワ」の一部になってるならやればよかった(後悔)